立ち読み日記

1997年9月


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9月30日(火)
 昨日の『うる星やつら』の録画ビデオと、一昨日ファミリー劇場(CSチャンネル)で放送された『機動警察パトレイバー』Vol.7の録画ビデオを見る。その後、16日にWOWOWで放送されたLUC BESSON監督『NIKITA』('90)の録画ビデオを見る。監督自身も「全く印象がない」と言っていたが、その通りであまり面白くなかった。夜は、NHK衛星第二『真夜中の王国』に、べろべろの関係者もお手伝いしているらしい舞台ウォーキング・スタッフ『A2/アリゲーター・ダンス2』に出演する裕木奈江が出ていたのでその部分を見る。その後TBSにしたら『行け! 稲中卓球部』をやってたので見て、そのまま『デカメロン』最終回を見る。細野は先週だけだった。
9月29日(月)
 『週刊ビッグコミックスピリッツ』No.43を購入。『週刊少年ジャンプ』『週刊ヤングマガジン』を立ち読み。べろべろの練習の時高田さんから北条司『CITY HUNTER』1〜11巻(JC版)『北条司短編集1 天使の贈りもの』を借り、藤森から『花とゆめ』20号を借りる。帰りに藤森と松田くんと渋谷のまんがの森に行って、その後に向かいのまんだらけに行く。まんだらけ渋谷店が移転してから初めて行ったが、店内のステージでコスプレした店員(?)がアニメソングを歌ってたり、以前よりも圧倒的に強烈な(笑)店になっていた。『エスパー魔美』のてんとう虫コミックス版を探したけど、見つからなかった。
9月28日(日)
 国立競技場でのワールドカップサッカーアジア地区最終予選日本代表VS韓国代表の試合をNHK衛星第一で見る。なんとホームの日本代表が1-2で敗れた。あーなんてことだ。その後一昨日放送の『こどものおもちゃ』、昨日放送の『逮捕しちゃうぞ』の録画ビデオを見る。『逮捕しちゃうぞ』は最終回だが、来年の秋に劇場版が公開されるらしい。
9月27日(土)
 特に何も読まなかったし見なかったし買わなかった。
9月26日(金)
 今日で私は20歳になった。でも何も変わらない。『週刊ヤングサンデー』No.43を購入。『モーニング』『週刊ヤングジャンプ』を立ち読み。高橋幸宏『A Sigh of Ghost』『THE END OF EVANGELION』(劇場版のサントラ)のCDを購入。幸宏氏のミニアルバムは、1曲目からいきなりジャングルだったり、4曲目は音色が電気グルーヴの「SHANGRI-LA」みたいだったりして、やや新境地。エヴァのサントラはポスター付きだったが、今回のポスターはあのラストシーンがモチーフでなかなか良い。でも「魂のルフラン」は結局サントラには収録されないまま。疎外されてるのか(笑)。
9月25日(木)
 昨日の『うる星やつら』の録画ビデオを見た後、一昨日テレビ朝日で放送された『藤子・F・不二雄のすこし不思議スペシャル』の録画ビデオを見る。『オバケのQ太郎』(新々)やら『パーマン』(新)やら『チンプイ』やら『エスパー魔美』やらが1エピソードずつ放送されてて、懐かしかった。『エスパー魔美』「雪の降る街を」という話は感動的。夕方『うる星やつら』の放送を見た後、『めぞん一刻』第76話のビデオ(以前レンタルビデオからダビングしたもの)を見て、夜のKIDS STATION(CSチャンネル)での放送に備える。で、夜はKIDS STATIONで『めぞん一刻』第77話、第78話を見る。レンタルビデオで借りてなかった後半の放送がやっと始まった。今日は古いアニメを見てばかり。
9月24日(水)
 『週刊少年サンデー』No.43を購入。ながいけんが編集後記をしつこく要求していた。あと『週刊少年マガジン』『スーパージャンプ』を立ち読み。『スーパージャンプ』江川達也『GOLDEN BOY』が打ち切り。人気が無かった訳ではなく、何か圧力があったらしい。雑誌のあとがきで江川達也が「スーパージャンプで漫画を描くことは二度とないでしょう」と書いていた。『スーパージャンプ』のホームページにはどう書いてあるかなーと思って見てみたら、23日で閉鎖されていた。集英社のへなへなぶり。
9月23日(火)
 昨日の『うる星やつら』の録画ビデオを見た後、一昨日ファミリー劇場(CSチャンネル)で放送された『機動警察パトレイバー』Vol.6の録画ビデオを見る。夜『デカメロン』を見てたら細野晴臣が「謎の男」という役で特別出演していたので急遽ビデオに録画。
9月22日(月)
 『週刊ビッグコミックスピリッツ』No.42を購入。『週刊少年ジャンプ』『週刊ヤングマガジン』『ヤングチャンピオン』を立ち読み。午後は駒場に行く。駒場寮中寮1階でワニが回っていた。あまりのシュールさに爆笑。
9月21日(日)
 と東葛高校の文化祭をちょっと覗きに行く。偉大なる自己満足の世界。『アルジャーノンに花束を』を上演したクラスがあったらしいが既に終わっていた。帰ろうとした時松井さんに会う。帰りに新星堂でダニエル・キイス/小尾芙佐=訳『アルジャーノンに花束を』を買う。やっぱ原作も読まないとね(←今まで読んでなかったのかよ)。あと『流行批評SPECIAL EDITION オタクになれないアニメ好きの本』も買う。これはもともと内容に期待はしていなかったが、予想より遥かにダメだった。「アニメ界にアンチテーゼを投げかける」本らしいが、「世界に誇れる日本アニメ」が世界中で人気を得ているだとか、「アニメが社会に認められる」云々の記事が多くて、これでは岡田斗司夫よりひどい。徳間書店の『アニメージュ』をも凌ぐ激しさで宮崎駿を礼賛する記事も載ってて、「批評」とはとても言えない。あと個人的に『時空要塞マクロス』という表記が何回か出てきたのが嫌。『超時空要塞マクロス』なのに…。もう一つ「使徒新生」とか。「シト新生」なのにねえ。まあそういう細かい間違いはいいとしても、「公正な批評という形で読者に伝えることをコンセプトとした希少価値の高い出版物を目指し」ているという本でこの程度というのは非常に悲しい。
 午後は、18日にWOWOWで放送されたLUC BESSON監督『GRAND BLEU : LONGUE VERSION』('88)の録画ビデオを見る。主人公登場シーンのスロー映像の濃密さが一番印象に残った。
9月20日(土)
 『ビッグコミックオリジナル』立ち読み。午後、17日にWOWOWで放送されたLUC BESSON監督『SUBWAY』('84)の録画ビデオを見る。かっこいい。夕方は『逮捕しちゃうぞ』を見る。来週が最終回らしい。
9月19日(金)
 夕方『こどものおもちゃ』を見る。夜はWOWOWでLUC BESSON監督『最後の戦い』('83)を見る。1983年公開のモノクロ映画で、台詞も一切無いのに、ドルビーステレオ。でもモノクロもドルビーステレオも必然性があった。この映画の放送が10:33に終わって、10:35からはNHK衛星第一でアブダビでのワールドカップサッカーアジア地区最終予選UAE代表VS日本代表の試合が中継されたので見た。0-0で引き分け。前半38分の中田のヘッドは本当に惜しかった。
9月18日(木)
 今日で合宿は終了。帰りに西武秩父駅で『週刊少年サンデー』No.42を買い、池袋駅で『週刊ヤングサンデー』No.42を買う。柏に着いてから『モーニング』『週刊ヤングジャンプ』『週刊少年マガジン』を立ち読み。家に着いて、『うる星やつら』の録画ビデオを2日分見た後、5:00からの放送も見る。
9月17日(水)
 今年の劇団べろべろのべいじん駒場祭公演はDaniel Keyes原作の戯曲『アルジャーノンに花束を』を上演することに既に決まっていたが、合宿で私は音響と演出を担当することになった。以上宣伝でした。
9月16日(火)
 今日から秩父で劇団べろべろのべいじんの合宿。夕方、今日から日本テレビで再放送が始まった『うる星やつら』を数人で見る。皆「懐かしい」と言っていたが、私は数年前にNHK衛星第二で放送された時の録画ビデオを恐らくここ一年以内に見た記憶があるので懐かしさは感じなかった。でもそうかー、『うる星』って「懐かしい」アニメなんだね。まあ本放送が終わって10年たったからそりゃそうか。
9月15日(月)
 昨日ファミリー劇場(CSチャンネル)で放送された『機動警察パトレイバー』Vol.5の録画ビデオを見る。パトレイバーの劇場版2作目はこれが元なのか。夜はWOWOWでLUC BESSON監督『LEON INTEGRAL VERSION('94)を見る。昨年映画館で観た時と同じように、STINGの歌声が流れるエンドロールで気持ちよく余韻に浸れた。
9月14日(日)
 ソウルでのワールドカップサッカーアジア地区最終予選韓国代表VSウズベキスタン代表の試合をNHK衛星第一で見る。録画放送なのに、画面に合わせてあたかもその場にいるかのように話す実況と解説の上手さ。放送途中での地震のニュースを実況のアナウンサーが読むまで全く気が付かなかった。その後12日に録画した『こどものおもちゃ』のビデオを見る。エンディングが変わった。夜、司馬遼太郎の本は一冊も読んだことがないのに中村政則『近現代史をどう見るか―司馬史観を問う』(岩波ブックレットNO.427)を読む。藤岡信勝は自分が既に粉砕されていることにも気が付かないようだ。
9月13日(土)
 『週刊少年ジャンプ』『ビッグコミックスペリオール』『ビジネスジャンプ』を立ち読み。柏駅で「青山さんは無実だ! 不当逮捕18ケ年糾弾集会へ」というビラを入手。そんなことがあったなんて全然知らなかった。『週刊ビッグコミックスピリッツ』No.41を購入。山本直樹『フラグメンツ』第8章「ASPHYXIA」が登場。「向こう側」の海馬町と「こっち」の団地、2つの"現実"を漂う浮遊感にしびれる。
9月12日(金)
 仮運転免許取得。
9月11日(木)
 『週刊ヤングサンデー』No.41を購入。山田玲司が新連載『アガペイズ』開始。期待度かなり高し。あと『モーニング』『週刊ヤングジャンプ』『週刊少年マガジン』を立ち読み。
9月10日(水)
 『スーパージャンプ』立ち読み。夕方には日本テレビでやってる『未来少年コナン』(「インダストリアの最期」)を見る。「ギガント」をコナン達が破壊していく様は何度見ても痛快だ。ハイハーバーでの平和な暮らしの描写よりもこっちの方が圧倒的に面白いのは、やはりつくってる人が面白がっているからか。
9月9日(火)
 『週刊少年サンデー』No.41を発売日の前日に柏の古本屋で購入。別の古本屋で吉田秋生『河よりも長くゆるやかに』第2巻(小学館PFコミックス版)を購入。初版第1刷('85年)で250円だった。第1巻は駒場キャンパスのゴミ捨て場にあったのを拾って来たから古本市場でどの位の値段なのかわからないけど、250円はやはり安いような気がする。ダボダボのニューウェイヴスタイルでキメて渋谷に出て来る高校生の主人公達。時代を表象するものは極端に変わっても、若者の悩みはあんまり変わらない(なんて俺が言っていいのかなあ)。夜は、夕方にファミリー劇場(CSチャンネル)で放送された『機動警察パトレイバー』Vol.4の録画ビデオを見る。
9月8日(月)
 『週刊ビッグコミックスピリッツ』No.40を購入。カズが表紙。『RISING SUN』とかいう「サッカー日本代表物語 フランスW杯への道」といった内容の新連載(マンガ)が始まった。でも一回目を読んだ限りではあまり期待出来そうにない。何よりタイトルがこれではねえ……。あと『ヤングチャンピオン』も立ち読み。
9月7日(日)
 ワールドカップサッカーアジア地区最終予選の日本代表初戦をNHK衛星第一で見る。6-3で日本代表がウズベキスタン代表に勝利。カズが絶好調でした。
9月6日(土)
 『ビッグコミックオリジナル』立ち読み。夕方は『逮捕しちゃうぞ』を見る。夜はNHK教育テレビで『未来潮流』「消費の現代・文明の彼岸」を見る。堤清二が「若手社会学者」3人それぞれと対談する番組で、松原隆一郎と吉見俊哉と大澤真幸が出て来た。後の2人は自分の説をちゃんと語っていたが、松原は『アンチ・オイディプス』を引用しただけで終わり。でもマサチってよく喋るねえほんと。
9月5日(金)
 NHK衛星第一で体操の世界選手権個人総合を見る。私と同い年の塚原が銅メダルをとった。凄いね。夕方は『こどものおもちゃ』を見る。夜はファミリー劇場(CSチャンネル)で『機動警察パトレイバー』Vol.1〜3『機動警察パトレイバー』Vol.6 1/2 LDシングルかわら版を見る。'88年に出た『パトレイバー』最初のOVAのたれ流し番組で、「最新情報」とか言って'89年公開の劇場版の宣伝してるのがおかしかった。劇場版の為のロケハンをしている押井守が今より若い。当たり前だけど。
9月4日(木)
 『週刊ヤングサンデー』『モーニング』『週刊ヤングジャンプ』を立ち読み。『週刊ヤングサンデー』『チャイルド★プラネット』永福一成が新連載開始。午後はNHK衛星第一で体操の世界選手権団体戦を見る。やっぱ体操って見てて楽しい。夜にはKIDS STATION(CSチャンネル)で『MACROSS PLUS』Vol.1を見る。このOVAの映像のクオリティーの高さは飛び抜けてる。音楽もとても気持ちいい。ストーリーはまあ三角関係と歌という例のマクロス節ですけど。
9月3日(水)
 『週刊少年サンデー』No.40を購入。『週刊少年マガジン』『マンガオールマン』を立ち読み。『週刊少年サンデー』でのながいけん『神聖モテモテ王国』が「取材のため」休載だったけど、何を「取材」すんの?(←それは聞かない約束)
9月2日(火)
 『週刊ビッグコミックスピリッツ』No.39を購入。あと『週刊少年ジャンプ』『ビッグコミックスペリオール』『ビジネスジャンプ』を立ち読み。『週刊少年ジャンプ』でのうすた京介『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』連載終了。ジャンプがますますつまらなくなりそうだ。TBSの夕方のニュース『ニュースの森』山田花子の特集があったので見る。『自殺直前日記』が「彼女の出した本の中で一番売れて」いて、「今静かなブーム」(笑)だそうだ。死後に出た『日記』を他のマンガと完全に同列な「彼女の本」にしてしまう乱暴さと、「静かなブーム」という言葉でくくってしまう凡庸さ。根本敬がインタビューされて「僕はいじめられたことがなかった」と発言していた。深夜には『デカメロン』を見る。爆笑。
9月1日(月)
 NHK衛星第二で放送された「青春舞台'97・全国高校演劇優秀校東京公演」を見る。「最優秀校」の舞台で描かれていたステレオタイプな学校生活。ああいうのってアニメの世界でだけじゃなくて演劇でも出来ちゃうのね。夜はテレビ朝日で『ガラスの仮面』を見る。マンガだとたいして嘘っぽくなかった話の展開が、テレビドラマだとかなりおかしな感じ。リアルさの審級がマンガとテレビドラマではだいぶ違うということなのか。

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